華
ロビフラ第二弾!!
「大丈夫だった?千切れてないかしら?」
「よっく言ってくれるぜ。おもいっきし捻り上げて今更 "大丈夫?" もねぇだろうが!」
「うふふ。あのときは必死だったのよ ごめんなさいね。」
「てんめぇよくもやってくれたじゃねぇのよ。んな顔で笑っててだなぁ・・・・・え?必死?」
「ええ。 ただもう必死で。 だって 逃がしたくなかったから。」
「麦藁が?俺を?」
「いいえ、私が。貴方を。」
「・・・。」
「だって貴方最後まで言わせてくれないんだもの。"ありがとう"って。だからアレは感謝の印なの。そして・・・・。」
「印ねぇ。・・・なぁおい。」
「・・・なあに?」
「あん時もそのーー素手・・だったのか?」
「あの時?」
「今も笑ってんじゃねぇ!俺のナニ潰しかけた時だよ!聞いてんだよこっちは!ああん?い・・いや・照れてとかそんなんじゃねぇぞ!そ、そのーー一応だな、確認をと思って・・。ま、んなとこだ。で?」
「ああ!あのときね!もちろんこの手で直接触れたわよ?」
「・・・・・んな顔であっさり言うなーー!そ、そうか。で?」
「で、って?」
「その、嫌じゃなかったのかーーとかだな。」
「竿はあのときまだだったし。そもそも嫌だったら、ここにいないわ。」
「ここ・・気に入ったのか?」
「そこも素敵な船よね。けどここが一番貴方の船という感じがするわ。そして今は貴方の腕の中でもある。このままもう一度私の方から誘っても良いのかしら?」
「いいもなにも・・。」
「変な人ね?ここまでしておいて、今更そんなこと聞くなんて。」
「本気かよ。」
「うふふふ。」
長く縛られた枷を解かれ自由を得た二人の影はまた一つになる。
>> DATE :: 2006/12/11 Mon