...小話...


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ロビフラ第二弾!!
 
「大丈夫だった?千切れてないかしら?」 
「よっく言ってくれるぜ。おもいっきし捻り上げて今更 "大丈夫?" もねぇだろうが!」 
「うふふ。あのときは必死だったのよ ごめんなさいね。」 
 
「てんめぇよくもやってくれたじゃねぇのよ。んな顔で笑っててだなぁ・・・・・え?必死?」 
 
「ええ。  ただもう必死で。 だって 逃がしたくなかったから。」 
 
「麦藁が?俺を?」 
「いいえ、私が。貴方を。」 
「・・・。」 
「だって貴方最後まで言わせてくれないんだもの。"ありがとう"って。だからアレは感謝の印なの。そして・・・・。」 
 
 
 
 
 
「印ねぇ。・・・なぁおい。」 
「・・・なあに?」 
 
「あん時もそのーー素手・・だったのか?」 
「あの時?」 
「今も笑ってんじゃねぇ!俺のナニ潰しかけた時だよ!聞いてんだよこっちは!ああん?い・・いや・照れてとかそんなんじゃねぇぞ!そ、そのーー一応だな、確認をと思って・・。ま、んなとこだ。で?」 
「ああ!あのときね!もちろんこの手で直接触れたわよ?」 
「・・・・・んな顔であっさり言うなーー!そ、そうか。で?」 
「で、って?」 
「その、嫌じゃなかったのかーーとかだな。」 
「竿はあのときまだだったし。そもそも嫌だったら、ここにいないわ。」 
「ここ・・気に入ったのか?」 
「そこも素敵な船よね。けどここが一番貴方の船という感じがするわ。そして今は貴方の腕の中でもある。このままもう一度私の方から誘っても良いのかしら?」 
「いいもなにも・・。」 
「変な人ね?ここまでしておいて、今更そんなこと聞くなんて。」 
「本気かよ。」 
「うふふふ。」 
 
 
長く縛られた枷を解かれ自由を得た二人の影はまた一つになる。 

>> DATE :: 2006/12/11 Mon


−424話より−

リハビリ幕間ゾロナミ
ジュゴンの伝説が本当とは知らなかった。 
「あたしは"シラウオ"の人魚らよ。」 
夢を諦めないばかが背中を振るわせて船の床を叩いてる。ま、これ以上の謎解きはあいつらに任せて後ろを振り向いた。 
 
 
 
「おい。しっかりしろ。」 
弱々しくも喉を振るわせていたナミだが軽く背中を叩くといきなり水を吐いた。続いて吸い込んだ空気は深く、体を大きくリズミカルに揺する。 
「あーー・・・ゾロ?」 
返事が出来るくらいなら大丈夫だ。ナミはゆっくりと上体を起こす。そして深呼吸。額に手を当てて前のめりにまだ目は閉じたままだ。らしいと言えば声と捕まれた上腕で人を確認してやがる。嗚呼大丈夫だろう唇の色が戻り始める。 
 
「何かとてつもない変な夢見てたみたいで気分悪いわ。」 
「悪りィがそいつは夢じゃねぇ。俺も意識無くしたほどの現実だ。」 
目を閉じているからこそ夢は像を結んだらしい。 
ナミの唇は一文字に結ばれて眉間に数本皺が寄った。 
「それ……有り難いけど、もう見たくないわね。」 
 
「そっちはまだ半分くらいなら見えるが……てめぇが見たいモンならいるぜ。そっちは夢じゃねぇよ。」 
 
返事もいつものナミに安堵した。ゾロが顎をしゃくり上げたのでナミはその示す方向を見た。そのナミが瞳をゆっくり開けた。すぐ開けたら消えてしまうとでも思っているのか少しおびえた顔に涙が浮かぶ。また息が止まる。 
これこそ見たかった姿だ。 
 
「ロ……」 
げほっとチョッパーも起きてナミの固まった姿を目の当たりにして気がついた。 
「ロビン!!!」 
もう一人飛んでた奴は刺さったままだ。 
 
 
 
涙と鼻水の再会を後ろに置いて橋の階段をゾロは登り始める。 
煙の匂い。 
そしてまだ遠くに戦いの気配。 
 
ウソップが、フランキーが、そしてサンジが階段を上ってくる。 
 
ここからは待つ戦いが始まる。 
俺たちの戦いはまだ終わっちゃいない。

>> DATE :: 2006/08/29 Tue


連想ゲーム

サンジvs・・
 
今日もゴーイングメリー号の上では合唱団ががなりたてている。 
 
正式には腹の虫とも言う。 
 
 
「さんじぃ〜〜めし〜〜〜ぃ〜〜。」 
「ねぇもんは、ねぇ。とっとと伸びて魚でも鳥でも捕ってこい!」 
 
料理長も腹の中にも手の中にも材料がないと来たら本でも読んで時間をつぶすしかない。今、彼の手の中の本といえば料理本。しかも珍しい材料が色々な由来と共に載っているという珍品。 
 
「鹿尾菜・・ねぇ。」 
珍しい漢字の並びにふと目が追いかけた。 
そう言えばアレは非常食だった。 
 
「おーーいチョッパー?」 
 
 
 
 
 
後日、尻の毛を剥かれて凶暴化したトナカイに貰った尻の歯形はなかなかとれなかった。 
 
 
※「鹿尾菜」・・ひじきのこと 

>> DATE :: 2006/04/27 Thu


凱(がい)風快晴(既出)
ラキはかみを下ろした。 
結い上げたのはもっとやわらかい形だ。 
 
 
カマキリは子供たちにくわの使い方を教えている。 
いちばんみのりのおおいはたけをつくるやりかたはまだないしょらしい。 
 
 
ブラハムはよく森に出かけて帰らない。 
こっそりあとを付けたら森の中で昼寝をしていた。 
 
 
ゲンボウはじつはいちばんおおくの鐘を自分が鳴らしているのだとじまんしている。 
 
 
長老は森の奥で見つかった新しい煙草に喜んでいる。 
 
 
鳥馬ちゃんに会いに行ったら少しやせていた。 
一緒にお昼寝をしたら喜んでいた。羽のふかふかは変わらない。 
 
 
神様にカボチャのジュースを渡したら笑ってくれた。 
でもいそがしそうだった。 
 
 
スーといっしょにうたをうたった。 
 
 
 
 
 
 
 
 
遠く足下に広がる青。 
空を映した青。 
 
「おい、ここがクラウドエンドだ。納得したか?」 
「うん。・・・・・・・・・ねぇワイパー?あたいいつか青海に行くよ。」 
大きな手が伸びつつある髪をくしゃくしゃにした。 
「あーせっかくラキにしてもらったのに!」 
太陽を背に顔は見えないけど笑ってる。 
「・・・・・・・・・そうか。」 
 
 
 
ルフィという風が吹いた。 
 
ワイパーは恐くなくなった。

>> DATE :: 2006/02/06 Mon


108

チョパとウソとゾロと
「108が煩悩の数?」 
「おまえのところのは違うのか?」 
「うーーん。」 
「安心しろチョッパー、ゾロの煩悩なんて8つくらいだぞ。」 
「8?」 
「1大剣豪2に修行3、4がなくて5に睡眠6に酒で7に空腹8でやっと帰巣本能。」 
「それだけ?」 
「後の100は・・聞いてくれるな。」 
「?。ああ!ナミのことばっかりかぁ!」 
 
・・・・・・・・・ばきばきっ。 
「剣士のくせに殴るなぁ!」 
長鼻と青鼻に、瘤が二つ。

>> DATE :: 2005/05/24 Tue




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