彩 おまけ
馴鹿とルフィの追いかけっこが終わって。
雪の上、城の前で、皆で別れを告げて来るという馴鹿を待っていた。
城の方を眺めて何を語るでもない俺達の上に静かに雪は降っている。
「・・大丈夫そうだな。」
「ん。」
いつもの笑顔だったから。
不意に訪れた暖かさに太陽も同じ橙色ですごくあったけぇことを思い出した。
夜目にまで映えるとは知らなかったその緑。
常緑樹の濃い闇色にも似た深緑の中に浮かんで見えるとは思わなかった。
「ほれ・・・快気祝いだ。」
黒いオーバーを着たナミにポケットの中からさっきの果物を放り投げ渡す。
「・・・ゾロ・・・・・・これ・・・。」
「あんたあたしの蜜柑盗ったわね!」
同時にパンチが降ってきた。
「もう・・油断も隙もあったもんじゃない。」
(ぐぎぎぎぎぎ・・)
それでもそのパワーは前と同じだったから、額に青筋浮かべて黙っていることにした。
<後書き>
何で此処まで来ておいて、最後に落とすんでしょうね・・。
わはは、ゾロが柄にもないこと考えるから・・・(うぷぷ)
所詮ビバ夫婦漫才、ビバ夫婦喧嘩。
何を言ってもワンピだもの。