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「だからおまえが言ったんだろう?」
「ああ言ったよ!ケドこんな馬鹿とは知らなかったこのゾロの筋肉馬鹿!」
怒鳴るチョッパーの鼻息が荒い。
「スリラーバークで死にそうだったっていつになったら自覚するんだ!!」
ゾロは包帯のない右手で頭を掻いてる。
「だからよぉ、お前が教えたろ?死ぬぎりぎりまで筋肉壊して回復すんのがトレーニングなんだろ?」
「都合よく解釈するならもう二度と講義してやらないっ!!これで終わりだ!」
必要な力で巻いた包帯の結び目だけはいつもよりぎっちり締めてゾロのイテテというこぼれた抗議は聞かない振りで立ち上がる。






◎ 押しても駄目なら

「おい。」
「・・・・」

「おい。」
「・・・・・・・・」

「おい。」
「・・・・・・・・・・・・」

「わぁった。わぁった!俺が悪いんだろ。」
「あんたねぇ分かってない癖にっ!その『どーせ』って態度がむかつくのよっ!!」

大体原因も何も良く判らないがいつも怒られて終わる。
けど黙るよりは怒ってるあいつの方が いい。





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