毒と薬

 

風にたなびく空色の髪。
青い空の下で笑うビビの顔を見て。
胸が変な音を立てた。


勝手にうるさく鳴るから、手を伸ばした。
それが一番効くって判ったからさ。


マキノが飲ませてくれた『内緒の薬』にも似た甘さで、
違うのはもっと欲しくて我慢できなくなるところ。





ナミが初めて船に乗ったときにゾロと話した。
「旨そうだな。」
「ありゃあ・・・・・・毒だぞ。」
「え・・・どくぅ??」
困った俺を見てあいつは笑ってたのに、
気付けば勝手に喰っちまいやがって。
文句を言ったら一旦空を向いてから俺の肩に両手を置いた。
「毒じゃなきゃ治らん病(やまい)もあるんだ。
問題は毒が切れると更に不味いことに成るってあたりでな。
だから喰うのにも覚悟がいる・・・。
毒以外の何者でもねェぜ。」

夕飯一回奢りで手を打った。
そん時は30人前食べてやるつもりで。



今俺の横に眠るのは、毒なのか?薬なのか?
判っているのはこれじゃなきゃ治らなかったって事で。
なのに治るどころか・・・。


しょーがねぇじゃん。
「毒を喰らわば空まで」ってな。


 「皿までだ!」

 

 


 

船長さんてば・・空・・喰っちゃいましたね。
皿までだとつっこんだのは一体誰でしょう?

a shiestaのえみさんの作品"Real Inbitation"を見せていただいて、
一気に形になった作品。

そして!!
濃厚なゾロナミの影響を受けて
さらに毒にやられた巨匠が・・・(やりぃ!)
これを受けて鮮やかな作品をつなげてくれました。

えみさん、rokiさん、みつるさん ありがとう!!!
巨匠の間に入れた嬉しい 2001ルフィ誕生祭りの産物。

 

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