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後書き


楽しんでいただけたでしょうか?

書き上げたのはもう少し前だったんですが30話出すまでいじりまくって皆さんに公開してやっと終わったなという感じです。
長い話になりました。読んで下さってありがとうございました。

書き出しは数年前の夏だったと思います。
「パラレルで書くなら無職じゃないとゾロじゃない」
と言う鳥流の妙な理屈から子供なら??と始まったプロットでした。

夏にならないと書けない(苦笑)のに時間や集中力、子供達のキャラクターが定まらなくてふらふらしていました。背景ばかりが膨らむ感じでOPとEDは決まったままネタも文も丸ごと寝かしていたと思います。(記憶はウロ)
その間に私なりに問題まみれな我が子供や他にも沢山の子供達と向き合えたことがこれを書き上げるに当たっては良かったようです。


この話ではルフィは常に前は向いてるけど自分の前30°位しか視野のない子に。ゾロは自分の目的以外の世界で話が進むので眠る牛のような人の良い鈍重さと動き出したら逆に言うことを一切聞かないマイペースに。逆にサンジは視野大全開300°他人の目ばかり見て自分を見てない子になってしまったし、ウソップは堅い胡桃の殻の中に隠れているような子になりました。女の子で、親がいないとなればナミちゃんが大人びて育ってしまうのはあると思ったし、その分ビビはお嬢さんでおっとりしながら頑固さんになりました。6歳のチョパのモデルはうちの末娘でした(これはみりゃわかるな)。でもチョパもキャンプに行かせると話が更に膨張する上に
ゾロが永遠にお兄さん役のまま。−−−−−−ダメじゃん
って事でキャンプに年齢制限を設けました。フランキーが出てきたのはその辺りは今年書いたからですね。


子供に設定したが故に膨らむ部分と難しくなった表現がありました。
まず自分は子供じゃないこと。
当たり前ですよね。だからこそ憧憬を見るような思いで書いていたのですが。

医療的な情報は子供だから説明させるのは無理!にして良かったのかも。かなりの説明を切り捨てました。実は読む方のパラレルの何が苦手って状況のリアル感の無さなんです。キャラが魅力的な文章なのにそう言う辺りが非現実的に適当な作品に何度萎えたことか。
詳しすぎても困るでしょうけど、知らない分野なら原作やリアルを調べてから書きやがれ!なーーんて思ったりされないようにバランスは苦心しました。
それから大人の視線をできるだけ入れないようにしたので書けなかった部分もあります(キャンプの裏側とか先生サイドとかコブラパパさんの事情とか)。プチ大人のロビンも割を食った人の一人です。


書いていてどんどん話は膨らみ、まとまり。全体の2/3を今年の初夏から書いた自分に満足してます。まぁ、この長さになるとは想定してなかったんですが(汗)書きたいことは構想通り盛り込めたかと思ってます。言葉の繋がり、並び、間、世界の構築、流れ、どれも自分が作った世界で稚拙でも愛おしいです。作り手の醍醐味です。
今更ですがオープニングのDJは成人したウソップです。(尾田先生本人がTIMESで彼をDJにした事に黙って大喜びしていたのは私)彼を全体の語り部、もしくは書き出しの語り部にするかは結構考え込みました。で、色々書いて結局止めたけどあの一言だけが残りました。だから彼の病気が決まったんですが。

一話目とエピローグがつながって、初めて時間が過去と今と未来をつないで一つの輪になります。
私にとってのワンピース(一繋ぎの財宝)はそれでした


ゾロナミシーン以外は二人の間柄は伏せるつもりが「たった四日で仲良くなるには?」という課題を目の前に置いてました。
んでサンジとビビの病気は予定より増えました。ごめんね苦労させて!(苦笑)
その結果はっきりした主人公がいない話になった気が・・一応無理矢理言うなら女の子二人でしょうか?ナミ誕だしな。
でも一番悪い目見てないのってゾロなんだよね・・・・いいのさ。愛だもん!

パラレルは難しかった。けどやりがいはありました。




私は楽しんで書いたけど、皆様楽しんでいただけましたでしょうか?
もしよろしければよく頑張ったねとヒトコトだけいただけたら、もの凄く元気が出ます

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