島の海岸から少し入ったところで石を拾った。
平らな感じの石がごろごろ。よく見ると小さな河原の上でひなたぼっこ。きらきらしてる。


漬物用にサンジが取ったのは大きな石。
酢漬けに塩漬けに最近手に入れたぬか漬けも気になるらしい。
野菜の保存は彼の手に。


おはじき用の小さい物をルフィとチョッパーが取っていった。
ウソップ工房から取り出した絵の具で綺麗に描く。
シュールな模様がはじけて嬉しい。


中程の石は・・・。
ゾロが日光で熱くなったのを積み上げていた。
昼寝の横で石の中に潮を浸した葉に包まれた物が見える。


ナミとロビンは島の散策で果物を見つけてきた。
甘い香りが広がる。

そんな無人島のピクニック。





「あら良い匂い?」
「そう。無粋な男の昼寝に任せた料理ね。」
「けど美味しそう。」




ゆっくりと広がる。
昼寝男の脇で。
時間を掛けた柔らかい香り。
紫色した皮の中から黄金の実が現れた。




「女の特権だと思ってたけど?」
「そうよ、黙ってても食べさせてもらうのが古今東西女の特権よ。」


「ここはグランドラインだ。」
そして始まる幸せな争奪戦。









【甘薯】





<独言>
3年くらい前前の住居に移った冬に近所に回ってきたのを子どもに買ってやったときのネタでしょう。
糖分における熱変性(じっくり=甘味↑)を理解したのがその時だったんで。