「歓迎会」 |
今日の予定:フランキーの歓迎会 オレの準備は万端だったのに。でもいつか全部達成するんだ! 「おいフランキー!お前の歓迎パーティやるから後でキッチンに来いよ!!」 それは出航から二日後。 良く判らないけど船の軸が気になる……と航海士の指摘が当たっていたことに気がついてバランサーの調整が終わった頃だった。 この女も人の使い方は心得ているらしく色気の一つも使う気はないらしい。コックとオレとの差が明らかだ。 チビタヌキの奴が使いなのか? わかってんじゃねぇか。 オレ様が船大工になった以上この船は絶対に沈ませねぇ。 最速の称号だって夢じゃねぇ。 となればオレ様を迎える準備ってのがあるべきだよな。幸いあのコックの腕は中々だ。今は出航直後で材料も困らねぇし。さぞ美味いモンが用意されてるだろう。 ま、そんなコトされなくてもオレは一向にかまわねぇんだがな。 しかしチビタヌキが、しかもあれだけ瞳を輝かされちゃ行かずにはいくわけにはいかねぇってもんだ。 ま、新しい仲間の面子も立てとくか。 「よう、待ったか?」 「あ!フランキー!遅いゾ!オレ待ってたのに!!」 まぁ、そう怒るなよ。 おや? キッチンのドアを開けると薄暗い部屋に良い香りではなくテーブルの上に鈍く光る物が何本も並んでいた。 待ってたって・・お前だけ? まて? なんだ? その手元に抱えた「観察記録」ってタイトルの分厚いレポート用紙は? 奥からコックが片手鍋を抱えて出てきた。 「チョッパー?お望みの青汁と腐乳が出来たぞーこれ、何するんだ?アレ?フランキー?ナミさんの用事は済んだのか?」 待て?? 待てぇぇぇぇぇ!!!!!!!! 主催者はてめぇぇかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 「さぁ!ここにはウォーターセブン中の飲み物のほとんどがあるよ! オレ出航前にお前が仲間になるって聞いてて頑張って集めたんだ!! さあ!! 今から一本ずつ呑んでみてくれ!!」 !!!!!!! その頃別の船内で。 「・・ん・・なんか・・聞こえ・・た?」 「気のせいだろ?んなことより・・」 馴染んだ二人にも新しい船では試したいことが沢山ある。 |