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【タイミング】    yutakaさん    (サンジ×ゾロ)



「ない!ない!ないないないない!!!!」
皆が寝静まり、しんとした船内にサンジの声が響き渡った。
慌てふためいた様子で棚の中、鍋の中、果てはゴミ箱の中を見ては何かを探しているようだ。
「せーな。何やってんだよ」
その様子を冷ややかに見ていたゾロが声をかけた。しかしそれに答えるでもなくサンジはまだ何かを探している。
「あああああ、あれがないと俺は破滅だ!いや、この世の地獄だ!あああああ。」
サンジはうろたえていて話にならない。ゾロはため息をつき、サンジが探しているだろうと思われる物を考えた。この間町で買ったと言う香辛料かと思い、棚を開けたがそれは綺麗に整とんされ置かれていた。または肉でもルフィにやられたかと思い、冷蔵庫を覗いてもそこにはまだ赤々とした肉がどんと置かれている。そうすると包丁でも海に流したかと思ったが研がれた状態でキッチンに並んでいる。


「・・???」


これ以上思い付く物はない。首をかしげているとサンジがその様子に気付き呆れた様子で「何やってんだ?酒はねえからとっとと寝な」と言い放った。
「ああ?てめえが何か探してるから手伝おうと思ってたんじゃねえか!夜中に大声で喚きやがって、迷惑なんだよ!」
「ああん?誰がそんなことしてくれと頼みやがった!?てめえこそ汗くせえでかい図体でうろうろしてんな!邪魔なんだよ!」
ぎりぎりとにらみ合っているとサンジの目にふとテーブルの上の紙包みが目に止まった。
「あああああああああああああああ!あったあああ!ってねえええええ!てめえ!この中身どうした!?」
サンジは泣き出さん勢いで紙を指差し、ゾロに詰め寄った。
みるとそれはゾロが酒のつまみにと食べたナッツの包みだった。
「あ?それを探してたのか?食っちまったぞ」
「食っ・・・・・・!」
サンジはその場に膝から崩れ落ちた。
「ああ、すみません。ナミさん。俺がふがいないばかりにあなたを天国に連れていけなくなりました・・・」
突然出たナミの名前にゾロはぴくりと眉を上げた。
「ナミがどうしたって?このナッツはなんなんだ?」
「ナッツじゃねえよ!これはなあ!媚薬だよ!び・や・く!しかもひと粒から何人分もとれるんだぞ!」
「はああ?お前!ナミにそんな物食わそうとしてたのか!?」
「んだと!?コラア!媚薬だぞ!?そんなもの手に入れたら使わずして何が男だ!」
サンジの言葉にゾロは視線を泳がせた。
「・・・だな」
「だろ?」
妙なところで合意した二人は椅子にどっかと腰掛けた。
「んで、これ、食っちまったんだがどうすりゃいい?」
「しらねえよ。だいたい男にも効くかどうかもしらねえ。黙っときゃそのうち抜けるんじゃねえか?」
「無責任だな。効いちまったらどうすんだよ!」
「んな事しるか!?てめえで処理しろ!いいか?ナミさんには手を出すなよ」
「てめえじゃあるめえし・・・・!」
そういうとゾロの動きがぴたっと止まり、テーブルに勢いよく突っ伏した。
「お・・・おい!どうした!?」
「ヤベ・・・効いてきたみてえだ。」
「マジかよ!?」
みるみるうちにゾロの顔がどんどん朱に染まり、息も上がってきている。拳をきつく握りしめ、ブルブルと身体を震わせている。
「おい、大丈夫か?」
さすがに心配になり覗き込むとじっとりと額に脂汗も浮かべている。
食した量が多すぎたのか、快楽というより苦痛になっているようだ。
「お、おい。動けるか?俺愛用の柔らかティッシュやるぞ!なんなら秘蔵のコレクションも貸してやるぞ!きっと一回抜きゃ楽になるはずだ!」
「・・・んな余裕ねえよ・・・!くそ!刀で切られた方がましだ・・・!」
手は白くなる程力が込められていて、先ほどよりも切迫した状況のようだ。
流れでた汗は深く刻まれた眉間を通ってテーブルにぽたぽたと落ちている。
その様子にサンジは、心を決めた。
誰もいない事を確かめ、そっと椅子の下に潜り込む。
ゾロの足下に行くと、その股間にそっと触れた。
「・・・おい!」
さすがにサンジのしようとしている内容に気付いたのかゾロが身を引いた。
「ま、俺の責任だしな。つーか誤解すんなよ?俺はそっちの趣味はねえからな」
「何いって・・・・!」
それ以上はあまりの苦しさに声も出せないのか、またテーブルに勢いよく額を打ち付けた。
「黙ってろよ。この勢いならすぐだろ」
確かに先程触れた部分はすでに尋常ではない熱さで、はち切れそうなほどの勢いを
持っていた。
ゆっくりと下半身を解放していく。上からはゾロがぎりぎりと歯ぎしりする音が聞こえてくる。
本来なら全力で抵抗したいところだが、ほんの少し動いただけで身体が悲鳴をあげる。
サンジに触れられた部分からは身体の芯をえぐるような衝撃が駆け巡り、それにすらうめき声を上げた。
サンジは暴発寸前のそれをそっと握り、ゆっくりと舌を這わせはじめた。
「・・・うぁ・・・!」
それにゾロの全身がびくりと反応する。どうやら感じているらしい。サンジはそのままねっとりと根元から先までなめ上げた。
テーブルに突っ伏していた身体が微かに波打つ。どくりと脈打ってサンジの握っている物も大きさと熱さを増していく。
もう一度舐めあげたあと、その勢いでくわえこむ。そのままグラインドさせるように顔を動かしていった。
「は・・・う・・・・」
ゾロからは先ほどまでと違って明らかに快楽の声が漏れる。そのまま口内で舌も使いながら何度も何度も愛撫を与える。
テーブルの上で握られていた手がサンジの頭に置かれる。戸惑いながらもその手に力をいれ、こうしてくれと要求を出してきている。
サンジはそれに従いゾロの望むままに舌と唇を使い続けた。
しかし、まだ達するには刺激が足りないようでゾロの顔にも快楽と苦痛の両方が見て取れる。まだこの行為に没頭するまではいってないとサンジは考え、一度身体を離す。ねっとりとした液が糸を引き、ゾロがうつろな目でそれを追った。
「心配すんなよ」
そういうと指を口に含み、まだ残っているねばりを指に擦り付けた。
湿り気を帯びた服を脱がし片足を肩にかけるとゾロが驚いた様子でサンジを睨み付けた。
「力抜いとけよ。初めてだろ?」
「ふ・・・ざけんな!俺は女じゃねえぞ!」
そうはいうもののシャツ越しに乳首をつままれると、それだけで身体が跳ねる。
「今だったら女の子よりイイ感じじゃねえか?」
にやりと口元をゆがめ、サンジの指がつうと身体をなぞる。
「いくぜ」
サンジの細い指がゾロの小さな入り口に辿り着く。それが何を意味しているかゾロには分かっていたが、身体はサンジから与えられる刺激に従順で、抵抗する気持ちすら溶かされているようだった。
つぷりと異物が身体に入る感覚。
「うあ・・・!」
それにゾロは思わず声を上げた。サンジはなおも指を進めようとする。しかし、決して乱暴ではなく、ゆっくり、すこしずつ開くように押すように巧みに指を進ませていく。
「ふ・・・く・・・。」
やがて慣れてきたのかゾロの口から吐息が漏れる。
ある程度の所まで指をすすめるとサンジがまた猛ったゾロ自身を口に含んだ。
「うあ!・・・は・・・・!」
刹那、ゾロの身体が電流でも走ったように椅子の上でバウンドした。
サンジは内と外からゾロを攻めながら徐々に追い詰めていった。
「ま・・・サン・・・ジ!」
サンジの頭を掴むが与えれる刺激は止まる事なく身体を駆け巡る。ぬるぬるとした舌が蛇のように絡み付き、それにリズムをつけるように中側から押し上げられる。
やがて、それに後押しされるようにどくりと全身が脈打ち、熱い液体を勢いよくサンジの口中に吐き出した。
「は・・・く・・・う・・・。」
がくんと崩れ落ちるようにゾロが椅子に沈みこんだ。サンジはごくりとそれを飲み下すと、まだ息の上がっている様子を眺めるながら立ち上がった。
「まだ終わんねえぞ。」
そういうと片手でベルトを緩めると自分自身を取り出し、それをゾロに押しあてた。
「お・・・い!」
「力抜けよ。入んねえだろ」
なおも身体を押し進めるサンジを押し退けようとするが、椅子に座っている状態でしかも足を抱えられている状態では力が入らない。
サンジはその言葉を聞かずさらに身体ごと前に進む。
みし、と身体の中から音が聞こえたような気がした。なんだか分からない熱い物が徐々に身体に入ってくるのが分かったが、先程十分に慣らされたせいか痛みはあまりなかった。
ずんと最後まで押し込まれ、その衝撃となんとも言えない感覚に咽を仰け反らせた。
「・・・入ったな。行くぜ」
「行く・・・ってお前・・・!」
ゾロの言葉を最後まで聞かず、サンジは身体を引きまたゾロの中に自分を押し込んだ。
「・・・は・・・!」
身体を巡るのは明らかに快感だった。
自分自身を弄られて感じるならともかく、このような状態で快感を感じる等ゾロには信じ難かった。しかし、幾度も続けられるとその強さも増し、たまらずサンジにしがみついた。
それを確認するとサンジはさらにその動きを速めた。
「は・・・あ!くは・・…!」
「は・・・ふ!」
ぎしぎしと苦しそうに椅子が鳴った。壊れるかの勢いでサンジは身体ごと自分を叩き付ける。その度にゾロは苦しげに息をはき、切なそうに言葉を飲む。
「イ・・・くぜ・・・!」
「・・・!」
ひときわ大きく椅子が鳴り、二人の息が、止まった。

 

 

 


しんとしたキッチンに二人の男の荒い息遣いだけが響く。
同時に深呼吸をし、目があった。そして・・・
「てめえ!中に出しやがったな!」
「っせーな!てめえこそぶっ飛ばしやがって!俺のスーツが汚れただろ!」
「大体てめえが変なもん買ってくるから悪いんだろ!」
「なんだと!ヒイヒイいってたのを助けてやったのにその言い種はなんだ!」
二人はひとしきり言い合った後、くるりと背中を向けてもくもくと汚れた身体の手入れを初めた。


「まあ・・・なんだ」
最初に口を開いたのはサンジだった。
「?」
「できるもんだな」
「・・・そうだな。できるもんだな」
お互い顔を合わせず、会話にならない言葉が宙に浮く。それが居心地の悪さに拍車をかけた。
薬で半分正気を失った相手としているときは無我夢中でとにかく気持ちよくなる事を求めていたが、こういう状況になるとなんと言っていいかわからない。
「平気かよ」
ゾロの言葉にサンジは聞かれた内容が分からず沈黙が続く。
「その・・・飲んだろ。吐き出すんなら早めがいいと思うぜ」
「あ・・・」
そういえば口の中がなんだか粘ついている事にやっと気付いた。
顔は見えないが背中越しにゾロが困惑している様子がよく分かる。
「平気・・・だろ。それより、俺も・・・中に・・・」
ぴくりとゾロの背中が動いた。
「・・・そのうち出るだろ。大丈夫だ」
「ならいい」
そういうとまた沈黙が落ちる。
立ち上がるタイミングを逃したのか二人とも座り込んでずっと下を向いたままだ。
「・・・もう薬抜けたか?」
「抜けた・・・と思う。大分頭がスッキリしてきた」

 

「薬がなくてもできるものかな?」

 

サンジの言葉にゾロがゆっくりと振り向いた。
目には驚きの表情が浮んでいたが、サンジの言わんとしている事は分かっているようだった。

 


「やってみろよ」

 

そう言ったゾロの顔はいつも通り喧嘩を売っているような顔で、それにサンジは安心して言葉を続けた。

 


「そうだな。聞いた俺が馬鹿だった。」


そう言うとゾロの首筋に軽く噛み付いた。

 

 

 

要はきっかけ。
後はその時に合うかって事なんだな。

 

 

ぽつりとサンジは呟いた。