wj562 “海賊大渦蜘蛛スクアード”

おそらくはこの戦いで巨星が落ちる事は確信していたけれど口に出せなかった。
この戦いがもたらすものと言えばおそらくは海賊と海軍の相打ちにしかならないと思ってた。おそらくは海軍は何らかの形で痛みを背負う事になる。それは隠していた巨悪を曝されるがそれでも軍としての形態は残せるだろうと。それが形骸化しているととられても、批判の芽が育とうとも滅びる事はないだろうと。そして海賊達はおそらくは最大級の生け贄を要求されるだろうと。それはエースではない、つまりそれは・・・。

それには生け贄が必要だ。
エースじゃないと思いたい。皆があそこまで命をかけて突き進むその重圧と期待と責任をエースは未来的に甘受しなくてはならないと思う。それは全てを受け入れると決意したエースにさえ重く非常な決意だろうと言う事は判ってる。
そのためには巨星が落ちないといけない。一番大きな星が落ちる事は分かっていた。どういう形で落ちるのかだけは分からなかったがありがちな形だ。最も信頼していた仲間が実は時間を掛けて仕組まれた罠だったといえばエースの負荷は益々重くなる。この辺りは出来れば文章で語りたいので今は割愛したい。
そして冷静に物語の制作者としての視点が答えを導く。
巨星の落下。そうでなくては次の世代に移らない。
次の首領をエースに指定しているような予感はあるがそれは決してエースを幸せにはしないことは分かってる。

だが一番気にしていた事はこれらの戦いが大きすぎて、これを終えたルフィが「さぁ!俺の仲間をも一度探しに行くぞ!」で終わる事だった。けどこれはそうは終わらせてくれないと思う。そう信じてついて行きたい。

救いはバギーが持っているメディアへの実効的権利、ルフィ達の為に扉が開いた事、くまの表情。そしてロビンも参加している革命軍の存在。それと欲を出すならティーチ達の行動だ。
これら以外には何よりルフィである事。
ミホークをして“タラシの天才”と言わせたルフィがどこまで状況を救うかがこの後語られるのだろうと期待せずにはいられない。

2009/11/03






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