WJ438追加感想

滅多にやらないけど追記




今回の「放蕩息子の帰還」はちょっと端折りすぎてて消化不良な感じは否めませんが、これは「男の群れの論理」だと思うのです。


犬や狼など群れ生活をする奴らは上下関係がきっちりしてる。
だからゾロは「自分」が認めた船長命令には絶対に躊躇なく従うんですよね。
男ってがちがちに上下意識が根幹になってて「自分より上か下か」が最大の基準。
ゾロなんて典型ですよ自分が認めた以外はもう無意識的に格下と思ってる。サンジみたいに近い奴とはいがみ合う。
この辺りジャブラもそういう感覚だろうな。

ゾロにとってはこの海賊団の頭はルフィでそれに従う集団。それ以外の命令など聞かない。
(と言いながら猫みたいな別種と思ってるナミさんには逆らえないし使われる)
それが彼の論理でしょう。

そのトップに逆らって名乗りを上げたウソップが負けた以上出て行くしかないし、もし帰りたいのなら頭を下げてこいと考えるのは男性社会の発想では自然だと思います。
なかったことにするなら筋通せやと。
実世界では指つめなどの意味のない行為が行われたりしていましたが、男というのはそれさえすれば誰もが認めていたという世界の住人ですからね。

ウソップはルフィ達と目的を同じくしてエニエスロビーに向かい、旗を打ち抜き、狙撃手としてロビンも救いもう禊ぎは済んでます。更にはルフィに素顔で訴えた。「ここが地獄じゃあるめぇし、お前がそんな顔すんな」
禊ぎは済んでいると皆思ってる。
だからナミさんは「なんで?」と聞く。女性的感覚論理で言えば皆が許してるんだから良いじゃないのって。

けど男ってそういう生き物じゃないんですよ。

だからナミさんの感想が「あんた達かっこわるい」これで問題ないと思います。
男は愛すべき馬鹿な生き物だから、女は男の馬鹿さ加減に本気で付き合っちゃいけないんだと思ってます。


ああ、ゾロとナミさんが論理の対を為しててこれが凄く嬉しかった。
(感想をこういう主観で括ってはいけません)

2006/12/23


ネウロ90「0【−】」

先週からやられっぱなしでした。

こう来るだろうなぁと思うんですが、思う以上の衝撃が来ます。
このためにここまでの連載があったのだろうと。
0と1で構成された極めてロジックに見える物体が実は人間が一番どうにもならない部分に取り憑かれて、生死までも操ったとはその引かれて張り巡らされた伏線の大きさに圧倒されていました。
幕引きをヤコに押しつけたHALの耳には届かない叫び。
そして迎えた最後のシーン。
立ち会ったヤコの涙とネウロの無表情が境界明瞭すぎていきなり世界を深くするなんて反則ですよ。


知性と0/1の世界の美にこだわる男とその美しさを備えた滅び行く少女という設定。その知性の高さに引かれました。アヤさんより好きかもしれないわ。
言葉で言う刹那というのは文学、漫画の世界には多く出てきますがこれを数学的に追考しきった作者が切なくて好きです。
クソーーやられてる。

2006/12/22


WJ438「プライド」

今回のは二本立て。前半はね、もうゾロにしびれておりました。
(ただの馬鹿の意見ですから)

誰だってウソップにもう一度帰ってきて欲しいんですよ。
彼らもだし、私達も。
どんな仲の良い仲間同士だって考えは違う。己を偽れないからこそ袂を分かつ場合もある。
今回の始まりは売り言葉と買い言葉だったかもしれない。けど己の誇りを掛けて決闘して、そして別れた。
それは海賊である自分たちを支える屋台骨です。海賊なんて誰も認めてくれる訳じゃない。己の中に括った槍がなくちゃできない、そんな生き物ですから。
通さなくちゃいけない筋目ってのは誰が思うよりも重い物です。自分が納得すればいいと言う物じゃない、誰が見ても納得しないといけない。
無法な集団ではあるけれどこの筋を通せとゾロは己の誇りに掛けて主張するのです。仲良しの集まりじゃない。それが聞き入れられないなら自分が居るべき世界ではないと。
最初の一言が詫びの言葉でなくてはならないと。
これでも最低ライン。かなり優しい妥協線ですよね。

(ゾロ)お父さんが怒るのはこれで良いと思うんです。
(ナミ)お母さんが止めるのもこれで良いんです。
こうならないとこの船じゃないのよ!!
(マイツボ炸裂)

こう言うときにロビンとフランキーが黙っているのが既に仲間なのだと思いました。
彼らの関係にまだ口を差し挟めないことを判る大人な彼らが大好きです。


一緒に来て欲しいという思いを抱えて待つルフィは拳骨のガープ通称じーちゃん(逆!逆!)にお株をとられて大暴れされちゃいます。じーちゃんラブ〜。


騒動の中出航しかかってそこに来るウソップ。
今まで考えた自分に楽なウソを並べ立てて、それを聞こうとしない彼らに慌てます。
感じつつ殺していた不安と罪悪感が一気に押し寄せてきてウソップを潰しそうになります。
そうだよ彼らが聞きたいのは聞いて良いのはそれじゃない。

んで出たのが
「ごめーーーーん」の一言。
初読みで「これで良いのかという意見もあるだろうなぁ」と思いました。


けど良いんだと思います。これは少年ジャンプだから。


鳥さんとしては大人が少年達に教えてやれるクリスマスプレゼントだと思いました。
「主張が違えばケンカもする。そういうときには心おきなく徹底的にしよう」
「でもまた仲直りしたかったらどうすればいい?」
「あやまろう!ただひたすらに心から謝ろう」
「そして待つ方もそれを受け入れる懐の深さを持とう」
「許し合うことは良いことだよ」

世界がすさんでいくとされる中で、最大級の支持を誇るコミックスの力は舐めることはないと思います。
だからこそ訴えてくれたのでは?と思います。
良い物や強い物を見て強い男になってねというメッセージ。それを受け取ってくれたらもしかしたら世界は少し変わるかもしれない。
最近ちょっと脱がせすぎでは?と思う少年誌との逆風がとても気持ちよかったです。

子供を持つ親として見ているのは甘い夢かもしれない。けれど、夢も持てない世の中で、爽快に海を渡るのが彼らだからこそ託せるメッセージなのではないでしょうか?

2006/12/18


WJ437「裸百貫」

「そげ」の次が「もげ」だなんてどうしてここまで尾田ッちの遊びは崩れないかなぁと感心する方が大きかったりします。


今頃の感想で出遅れました


フランキーの改造は専ら前中心ではなかったかなぁ?と思いながら。
そこが生身だとケンタウロスが微妙な技になりそうな・・。
けど何よりもロビンちゃん!素手ですね!!
サンジが見てもあらゆる意味で大絶叫しそうなシーンですが。
もう言いたいことは邪心無しで小作品で書いておいたので半分ですませます。
が、「男のまんまのあいつが欲しいんだよ」と言うときのルフィの台詞と顔が面白すぎ。
モズとキュウィの驚きッぷりの表情が妹達と呼ばれる理由がわかった気がする。
中々ナイスな表情でした。


けどまぁ……アニキのガタイなら裸百貫のポーズは凝視してしましますよ。
(ぶらぶらしててもね)
おそらくは昔っからあまりに日常でアイスバーグさんが動じないんだろうなぁとか、変態呼ばわりされまくってますが、隠れファンは多かったと見た。そして鉄人だから百貫なのかしら?(牛一頭375kg?石高にして500石は新船の値段?)

旅立ちは涙より歓呼の声で。
平均年齢と常識レベルの微増を期待してます。

そしてGーちゃんの襲来を告げるゾロとサンジと、そしてウソップってそっちにいなかったっけ?で乞うご期待ってな所ですね今週は。

2006/12/11


WJ436"Pants from Frankyhouse"

月の生き残りに同行なさるエネル様が妙に可愛いんですが。
そういえば彼も子供のまま大人になったような人物ですしね。


そして!
OPの略語が「アニキの一張羅(one pants)」だったとは〜〜〜〜〜〜(大爆笑)

まだ許してなかったルフィも船をくれるってんで「良い奴だな!」になったんでしょうね。
良い奴は良い仲間に囲まれてます。
「パンツ取ったー!!!」って命懸けで、恐怖の余り涙と鼻水垂らして、下町全部使った鬼ごっこですかあんたらは!(爆笑)
台詞だけで飛び交うアニキのビキニとボールで隠された揺れる珍子と隠さない34歳のオケツがもう爆笑で溜まりません。
変態呼ばわりされてるアニキの後ろでまたパンダマンが走ってるしね!チン列罪でこの島にもいられなくなるしね!
そしてチョッパー!咥えてるよ!
おそらく初公開の天辺の海賊旗と並んだパンツ。アニキの印はそれですか!?(ええ??)

44巻を読んだ後にこれを読むと良い意味で脱力できますよ。

そして島中の人が集まって、そこに天を向いて突き立てたアニキのナニ・・はおいといて、ナミさんや、サンジやチョッパーが見送られたように出航でしょうか。


手配書の写真

・・・どこの怪奇現象だって!!??
海軍の名においてただのキャップの外し忘れですか!!!(大爆笑)

そして誰が描いたんだよ!!けどグルマユだけは忘れないのが凄い。
けど似顔絵の方がその人物をよく現すと言うこともありますし、ゾロの突っ込みは的を射ているような。
「黒足の惨事」になってしまった落ち込みも判るけどね。
その可愛らしさがサンジの売りだよなぁ。

チョパの写真がドラムに流れ着いたらきっとドクトリーヌは金額に大笑いした後ににやりと梅酒を抱えて嬉しそうでしょうね。

ナミさん、街の雑誌にはサービスが過ぎますよ!
やはり一枚いくらで・・
(けど可愛い。私も一枚欲しい。きっと馬鹿売れ)


そして船のヘッド。
LIONですか!?イラストの3冊目のタイトルがここでつながるとは思わなかった!
ナミさんが引き連れていたのはもっと精悍な獣じゃなかったですっけ?
メリーはヒツジのメリーさんからそのままでしたけどね。
ロビンの仰るとおり花に見える可愛い物を作ったのは一体誰なんですかね?
アニキデザイン?ルルさんが削りだして?パウリーが組み上げた?
芝生やら水槽やらまるで遊園地のような作りの船をあの厳ついガレーラ一番ドックのメンバーが組んだことに感動。
だってヨコヅナを含めた五人の寝顔はもの凄く可愛いのよ!!
船を自慢するアイスバーグさんもまるで少年のようだし。(ロビンの突っ込みに困りながら答える姿も愛が!)
思わず調べて納得「アイスバーグさんと!ナミちゃんの!帆船講座!!」は楽しいし。

ウソップの事をどう腹をくくったのかきっと微妙に違う船長と船医とその他。
おや?そげ様はどこ??
そしてようやく仲間として乗り込むんだなロビンとフランキー。個人的にはこのカプにも少しフラグが立ってます!!(微妙に涎)

彼らの楽しい航海の始まりはいつもこんな風が吹いてるでしょう。

2006/12/05






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