wj278話「コニス」


表紙でワンピ同人界しかもホモ&ヤオイ色の濃いエース付近を話題騒然とさせた憎い尾田っちですが、さて、後ろ姿の乙女は果たして・・・?(笑)

敬語で持ち上げて相手の情報を探ってますナミさん!!
峰不二子かマタハリかと言うくらいですな。しかもほいほい喋るエネル。

こういう説明ゴマは相手が女性の方が喋らせ易いですよね。
そしてマントラ自慢の後今後の世界征服計画第一弾「空島落とし」を語るエネル。
その恐ろしさがすぐに脳内に描けて、しかも表に出さない頭脳の持ち主と言えばナミさんしかいません。
でも電波で聞くって耳で聞いてんのかなーー?携帯電話のある世界に来たらかなり大変かと。彼の福耳を見ているとなんか芸の一つもひりだしてくれそうに思ってしまうのですが。

そして・・・v誰の声が聞こえたの?(にやにや)最後までとっておきだけどねv




コニスの命をかけた伝言はまずナミさん直伝ホワイトベレーの顔面にアタックから始まりました。青海からもたらされたこの技に加えてパガヤ号の愛の力もマッキンリ隊長を押しつぶして効果倍増v皆圧倒されてコニスの存在を認識しています。
そしてフレイムバズーカをこの上なく効果的に使い命をかけて伝えられた伝言を語ります。
罵声を浴びせる人のこの上なく独善的、利己的な台詞も石を投げて当ててしまって謝る子供も彼の地の人民がいかに圧制下にいた良き人なのかを語ります。
衝撃的なコニスの発言に現実に直面させられたビーチの人たちは戸惑います。

「私たちが一番よく知っていることは彼が私たちに絶望を与える力を持っていると言うこと」
「動かなければ自分の命は守れない」
「国を捨てる決断を」

これらは尾田先生が現実の世界の戦争に向けたメッセージですね。アラバスタは国を守る為に王女が走る話でした。敵は外から襲ってきて国をむしばんでいったから国を守ることは人を守ることだった。

でも空島では敵は自らの施政者です。縋る相手が自分たちを襲い、絶望を与える。
それならば国など要らない、自分を自分で守る誇りを持った人の命の方が遙かに大切だ。けれどそれをその個人が決めなくてはならない。施政者を選ぶことが出来ないのならその国すら捨てることも厭うことはないのではないか?
と言うメッセージですね。問いかけの形に近いと思います。


もとより、空島の構成はアラバスタで不完全燃焼だった領域の昇華だと思ってます。
戦えなかったコーザの代わりにゲリラとして抗う人々の刃は少なくとも敵に向けられた。
王は信頼されなかっただけでなく前神としてその地位を追われてしまった。
一人一人の描き込みに取られてしまった分を改めて調理し直しているその強かさに最初は舌打ちもしましたが、今は全面的に応援しています。
頑張って下さい尾田先生。



そして一人意識のあるロビン。
アラバスタの墓所で助けられた彼女はルフィの代わりに全員を運んでくれるのでしょう。
彼女本来の性状がそうなのか、ルフィ達に出会って変わったのかそれは今後の書き方で私の解釈も変わりますが、どちらにせよ良い方向だと思います。


そして!!仁王立ちっっっ!!
神を僭称する男の予言を外して見せた男!!
ナミさんのの目が潤んでます。
彼奴が姿を見せたなら安心。これは絶対の鉄則だから。エネルの怖さは一番判っていてもそれでも


「ルフィ!!!」

真打ち登場です。



2003/06/02






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